- 子供の矯正装置「プレオルソ」とは
- プレオルソの矯正治療が向いている歯並びや癖
- 使いやすい！始めやすい！
プレオルソの３つの特徴 - プレオルソの効果とメリット
- プレオルソの治療の流れ
- プレオルソ矯正治療の値段について
- プレオルソの使い方とルール
子供の矯正装置
「プレオルソ」とは
プレオルソは、子供たちの歯並びを整えるための予防矯正法です。この方法では、上下一体型のマウスピースを使用し、永久歯が生え揃う前に開始することで、口元の筋肉と舌の機能を強化し、健康的な歯並びを促進します。
従来の金属製ブラケットを使用した矯正治療に先立ってこの方法を試すことで、治療期間の短縮やコスト削減、さらには抜歯の必要性を減らすなどのメリットが得られます。
また、プレオルソは将来的な矯正治療の後戻りを防ぐ効果や、口呼吸の改善効果においても期待できます。装着はご自宅でのリラックスタイムや就寝時に限られており、お子様の日常生活への影響は最小限に抑えられています。
プレオルソは子供の
将来のための「予防矯正」
プレオルソは、本格的な矯正治療の準備段階として捉えておくと良いでしょう。この方法で口元の筋肉や舌を鍛えつつ、理想的な噛み合わせと歯並びを達成することを目標にしています。また、口呼吸から鼻呼吸へ改善させることも重要視しています。
プレオルソの対象年齢は
小学校低学年まで
1期治療を受ける5歳～10歳の間の子供達に適しており、特に6歳～8歳の間に治療を開始するのが推奨されています。
この年齢範囲を超えると、子供達たちは2期治療の段階に入ります。2期治療が始まる頃には、多くの永久歯が生えているため、プレオルソを用いた歯並びの矯正はより困難になるとされています。
プレオルソの矯正治療が
向いている歯並びや癖
こんな歯並びや癖には
「プレオルソ」がおすすめ
プレオルソは、下記の症状に対して効果が見込まれる治療法です。
- 口ポカン
- 上顎前突（出っ歯）や下顎前突（受け口）
- 開咬（前歯が噛み合っていない）
- 口呼吸
など
特に効果的なのは、
受け口の改善
受け口（下顎前突）は、下顎が上顎よりも前に位置する状態です。この状態の治療は、乳歯列期や混合歯列期の初期に推奨されます。その理由は、多くの子供達が機能性反対咬合を持っており、この時期には比較的簡単に矯正可能だからです。
治療オプションとしては、固定式の矯正器具を用いて上顎を前方に引く方法がありますが、これは痛みやストレスを伴ってしまう恐れがあります。そのため、この成長期には、子どもたちにとって負担が少ないマウスピース矯正が適していると考え、当院では推奨しております。
使いやすい！始めやすい！
プレオルソの３つの特徴
プレオルソは、子供の歯科矯正に特化したマウスピース矯正法です。約30年にわたり、日本の子供の矯正治療に専念してきた国内の専門医によって開発されました。
プレオルソの特徴は下記の通りです。
やわらかいマウスピースで
痛くない
プレオルソは、子どもの口内に優しいポリウレタン製マウスピースで、不快感なく長時間装着し続けることが可能です。子供の口内は大人よりも柔らかくて繊細なため、通常のプラスチックを用いると着け心地が悪くなり、長く装着するのが困難になります。ポリウレタン製ですので、口に密着しやすくなり、装着時の不快感が軽減できます。
このように長時間の装着を通して歯並びと筋肉バランスを同時に改善することで、治療後の後戻りのリスクを減らしていきます。快適な装着感と効果的な治療法として、プレオルソは子供達の歯科矯正に革新をもたらしています。
装着は家の中だけでOK！
プレオルソは、「外に出ている時に子供がマウスピースをなくしてしまった」「子供が嫌がってマウスピースを取り外してしまった」などの予期せぬトラブルが少ないのが特徴です。
日中の装着時間はたったの1〜2時間で済みますし、そして夜間の睡眠中に装着するだけで効果が期待できるため、学校や幼稚園、保育園などで装着し続ける必要がありません。
これにより、子供達は日常生活を違和感なく、今までと同じような日々を過ごすことができます。
簡単に始めることができる
実際に、歯型取りする際の違和感や不快感をきっかけに、歯科治療に対してマイナスのイメージを抱いたり、「歯医者さんに行きたくない」と思ったりする子もいらっしゃいます。従来の矯正法では、治療を始める前に歯型を取る必要がありますが、プレオルソは既製品を使用するため、この手順が不要です。
さらに、柔軟な素材で作られており、お湯で簡単に調整できるため、子供達1人ひとりの口の形に合わせたカスタマイズが迅速に行えます。
プレオルソの
効果とメリット
プレオルソによる矯正治療で、このような効果が期待できます。
- 歯並びが整う
- 受け口や出っ歯、「お口ポカン」が解消される
- 咬み合わせや発音が良くなる
- 口呼吸から鼻呼吸に変わる
治療後に後戻りしにくい効果も
特に、矯正後の歯並びの後戻りを防ぐ点において、非常に有効だとされています。
プレオルソ以外の1期治療や2期治療で行われるワイヤー矯正を行った後に、後戻りが起こることは決して珍しくありません。しかし、プレオルソのような機能的矯正を行った後は、後戻りが大幅に減少する傾向があります。
口ポカン(口呼吸)を改善する
メリット
通常、人は鼻呼吸をしますが、何らかの理由で口呼吸になると、唾液の減少により口内環境が悪化し、虫歯や歯周病のリスクが増加します。
また、酸素不足に陥り、頭の働きや身体機能にも悪影響を生じます。鼻呼吸への切り替えにより、これらの問題を改善できる可能性があります。
プレオルソの治療の流れ
1診察(カウンセリング)
- 治療に関する説明
- 治療期間、費用、および期待される効果に関する説明
2資料作成
- レントゲン撮影による口内状況の把握
3診断・説明
- 診療方針と治療方法についての説明
- 費用に関する確認
4治療開始
- 矯正装置のお渡し
- 最初の1ヶ月は月1回の通院
- その後の経過観察を行いながら、2～3ヶ月ごとの通院スケジュールへ移行
プレオルソ矯正治療の
値段について
| 内容 | 値段 |
|---|---|
| 管理料(月１回) | 1,650円 |
| 値段 | 治療期間 | |
| プレオルソ | 93,500円 | 6歳臼歯が生えて、永久歯に生え変わるまで |
※税込み価格です
プレオルソの
使い方とルール
日中
プレオルソは、日中に1時間以上（できる限り長めに）の使用が推奨されています。話すことも可能ですが、基本的には口を閉じ、軽くもぐもぐと噛む動作で慣れさせます。
就寝時
就寝時にも着用しましょう。マウスピースを固定するために、口にテープを貼ると良いでしょう。テープはドラッグストアやオンラインストアで購入可能です。
トレーニング
トレーニングを行うと、より治療効果が得られやすくなります。
口・舌のトレーニング
口や舌を大きく動かす「あいうべ体操」を行うと、口呼吸から鼻呼吸への改善が期待できます。
