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2023.08.31

こんな人は虫歯ができやすい!?

こんにちは!しげなが歯科・矯正歯科の繁永です。

『わたしは昔から歯が弱くて~』、
『歯磨きしてるんですけど、すぐ虫歯ができるんです。。』等
 と感じている方、いらっしゃいませんか?

人よりも念入りに歯磨きもしているし、定期検診にもちょこちょこ通っているのに虫歯ができてしまう。。。。

実際同じように歯磨きをしていても、人によって虫歯になりやすかったり、なりにくかったりということはあるんでしょうか

今回はこの事について、お話させて頂きますね🦷

結論から言うと、虫歯のなりやすさは個人差がかなりある。と思われます💡

両者とも同程度の歯磨きができているとして、なぜこのような差ができるか考えていきましょう🧐
両者の違いとしましては、、、
①歯質の影響
歯の表面は、エナメル質という非常に硬い層で覆われています。
この硬い層がある事で、硬い物でもしっかりと咀嚼することができます。
ただ酸に対する耐性が弱いというのが特徴で、虫歯菌が作り出す酸性物質で溶かされて表面に穴が空いてきてしまいます。

つまり歯質の耐酸性が大きい人は虫歯にはなりにくいと言えます⭕️
(子供の頃、永久歯の生え変わり時期にフッ素の塗布を定期的に行われた方は総じて歯質が強い傾向(耐酸性が大きい)にあると思います。)

②虫歯菌の量の差
口腔内には200種類を超える細菌が数十億という単位で生息しています。
ここでポイントとなるのは細菌叢の善玉菌と悪玉菌の割合になります。
虫歯や歯周病などに悪影響を与える悪玉菌の割合が多ければ、それだけかかりやすいという事になります🧑‍🔬

口腔内の細菌叢(悪玉と善玉の比率)は1人1人異なりますが、幼児期に周囲の大人(特に父母)の口から悪玉菌が感染したかに大きく関係しています。
口腔内細菌叢の形成は椅子取りゲームに似ていて、最初に善玉菌が定着すると、悪玉菌が定着しづらくなるようにできています。
(1歳~3歳までは口腔内細菌叢の形成が行われる時期なので、この時期の大人からの感染を気をつければ、お子様を虫歯から高確率で守れます👍) 

③唾液の分泌量や性状
唾液には抗菌・殺菌作用があります。
これらの作用が体質的に強い方は、虫歯菌の活動を抑えるため、虫歯になりにくい傾向にあります。
また、唾液量が多いと食後、食べかすなどが洗い流されますし(自洗性がある)、絶えず抗菌・殺菌作用が効いてきますので、虫歯予防にもなります😎

④食習慣の問題
もちろんのことですが、甘い物が好きな方は虫歯菌は糖分を餌にするため、虫歯ができやすいです💦💦
あと、ちょこちょこ食べることが多い方も危険性が高いです。
食事の後は、口腔内のPHは酸性に傾くので、間食の頻度が高くなるとそれだけ酸性状態の期間が長くなります。
(先ほどもお話しましたが、歯は酸性の状態に弱いんです。)

大きくカウントすると、上記のような違いによって差が出てくるのだと考えられます。
体質的、歯質的に虫歯になりにくいというのは、羨ましくもありますね👀

ただ一般的には誰でも口腔内には多かれ少なかれ虫歯菌は存在しますし、歯磨きを怠れば虫歯にはなってしまいます😅

長々となりましたが、結局は毎日のブラッシングケアが非常に大事です。

そして虫歯になる前に発見できるように定期検診に通うことも大切です!
虫歯0本を目指して、頑張っていきましょう‼️

2023.07.15

親知らずってどんな歯??

こんにちは!しげなが歯科・矯正歯科の繁永です。

さて今回は親知らずについてのお話です。
ご来院される患者さんから、
『この親知らず抜いた方がいいですか』という質問をよく受けます。

実際、定期的に親知らずが腫れてきて、その都度お薬を服用されている方も多いのではないでしょうか😅

今回は親知らずに関して、、
①親知らずってどんな歯??
②なぜ親知らずがあると、どういう悪影響があるか??
③親知らずを抜くことの問題点は??
(親知らずがあった場合の利点も含めて)
④結局親知らずは抜いた方がいい??
ということをメインにお話し出来たらと思います🦷

①親知らずってどんな歯??
そもそも親知らずとは
正式名は‘’第三大臼歯‘’と言って、口腔内で最後方に位置する歯のことです⭕️
永久歯の中で最後に発育することもあり、他の永久歯が15歳前後で生え揃うのに対し、親知らずは10代後半~20代前半くらいと遅れて生えてきます。

親の子育てが終わり、知られずに生えてくることから、この名前が付けられています👀📝

親知らずは上下顎ともに2本ずつ、合計4本あります。
(人によってはもともと親知らずがない人(先天的に欠損)している場合もあり、結構個人差があったりします🍄)

最後に生えてくるので、
出てくるスペースが不足してしまい、歯茎の中に埋もれてしてしまっている場合(埋伏歯)や、
横向きに向いてしまって、隣の歯と歯冠部が当たっている場合(水平歯)

など、色々と問題を持って生えてしまうことが多々あります💦💦

②なぜ親知らずがあると、どういう悪影響があるか??
上でもお話した通り、多くの親知らずは歯茎に埋もれていたり、横向きに生えていたりとコンディションが悪い状況にあります。
そのため、、
歯ブラシ等がうまく出来ず清掃状態が悪くなる💦

歯肉に炎症が起きてしまい、腫れてくる💦💦
(この状態を智歯周囲炎と呼びます。歯肉炎の強いバージョン)


置いておくと、、
炎症が周囲の軟組織や顎骨に広がり、顎が腫れてきたり、口が開かなくなる💦💦💦

こうなってくると、一時的に炎症を鎮めるために
親知らず周囲を洗浄して、抗菌性の軟膏を注入したり、
抗生物質や抗炎症薬💊を服用してもらったりとなります😅
最終的には抜歯が必要であることも多くあります。。。
(親知らず周りに膿の袋ができて骨を吸収していると、将来大きくなってきたりします。専門的には嚢胞と呼びます📝)

また、清掃状態が悪く、細菌が溜まりやすいため、
親知らず自体、もしくは隣の歯(第二大臼歯)が大きな虫歯になる。
炎症が強くあると第二大臼歯周りの周囲骨が溶かされ、歯周炎になる。
ということも多く見られます。。。

親知らずばがりでなく、周囲の歯も悪くなるのは大変ですね😫

③親知らずを抜くことの問題点は??
術後の腫れや痛み
親知らずを抜歯するとなると、痛みや腫れがあるんじゃないか、となかなか踏み切れない方も多いのではないでしょうか😅

確かに、
下顎の親知らずで歯肉に埋伏していて、横向きに生えているもの(専門的には下顎水平埋伏智歯と呼びます。)は、
術中こそ麻酔が効いているので大丈夫ですが、周囲骨や歯を削って抜歯する必要があったりするため、術後1週間前後は痛みや腫れを伴うことが多いと言われています💦💦

歯がまっすぐ上向きに生えているものは通常の抜歯とあまり変わらず腫れや痛みを伴うことは一般的に少ないかと思われます。
(特に上顎の親知らずは2~3分以内で抜歯でき、術後の痛みや腫れも全然なかったよーと言ってもらえることほとんどだったりします👌)

生え方が悪いパターンの抜歯でも、痛みや腫れも時間経過と共に回復し、一時的なものではありますので、やはり早い時期での対処をオススメします👀

術後の後遺症
下顎骨の中には、重要な神経や血管が詰まった“下顎管“という管があるのですが、人によってはこの下顎管がちょうど親知らずの根の先端付近に位置することがあります。

この場合は抜歯をする際に、下顎管に外力がかかり、中を走る神経を圧迫してしまい、抜いた後に口まわりにしびれが出てくることがあります。

こういう危険性が想定される場合は、術前にCT撮影を行い、3次元的に解剖学的構造を把握して臨むこともありますし、大学病院(総合病院)の口腔外科と連携してご紹介させて頂くこともあります⭕️

口まわりのしびれ(下唇の知覚麻痺)のデータ上での発現率は0.4~5.5%、6ヶ月後にも認められていたのは全体の0.05%と報告されています📝

④結局親知らずは抜いた方がいい??

結論から言うと“ケースバイケース“です💡

親知らずだから、全部抜いてしまうというのは間違いです

上下顎ともにそれなりにきちんと生え、噛み合っている場合は機能していますし、もちろん抜歯の必要はありません(顎の骨の中に完全に埋まっている場合も放置で大丈夫です👌

また結構親知らずは使い道があって、
手前の歯がなくなっていたら、被せ物(ブリッジ)や義歯の支台に使えますし、部分矯正で親知らずを持ってくることも可能です😊

それにどこかの大臼歯を運悪く抜歯しないといけなくなった際に、移植することが出来る場合もあります⭕️

重要なのは、その親知らずが今現在周囲の歯周組織にどれだけ悪影響を及ぼしているか、そして今後及ぼしていくかです❗️

例えば、、
ちょっとした影響を出すかもしれないけど、
顎の中の神経(下顎管)との距離が近くて少しリスクがあるなぁとか、
手前の歯が状況が悪いので近い将来、この親知らずを治療に使えるなとか、
いう場合には抜かずに温存したりします👍

このように親知らずを抜歯するかどうかでも、個人個人の口腔内の状況によって変わってきます。

親知らず1本でも上のようにすごく奥が深いですね。。

1本の歯だけ治すのではなく、全額的な歯周状態、虫歯の有無、かみ合わせ等のトータルバランスでの治療を提案し、一緒に治療していくのが、歯科医師の責務だと、僕自身日々感じています🦷

何でもご相談にいらしてくださいね🎵

2023.06.13

痛くない麻酔!

痛くない麻酔!こんにちは。
しげなが歯科・矯正歯科の繁永です。

日々の診療の中で、患者さんから『歯科が苦手で~』、『歯科恐怖症なんです、、』という言葉をよく耳にします。
ではなぜ苦手かというと、、
やっぱり『痛い!』というイメージを多くの方が持たれているからだと思います。

ただ治療をしてみて、思っていたより全然痛くなかったと感じられる方もいるのではないでしょうか?
(僕自身、患者さんからそういう風にお話を頂くことが多いです)おそらく治療中は麻酔をしているので、実際痛みを感じることはあまりないかと思います。
確かに神経の炎症が強く出ている時などは麻酔が本当に効きづらくどうしようもないこともありますが、たいていの場合、痛いと感じるのは、麻酔がしっかりと効いてないまま治療を行った時だと考えられます。

でも皆さんの中には、
いやいや、その麻酔が怖いし。。。痛いし。。。麻酔打つのが1番ドキドキするよー。
という方多くおられるかと思います。
たしかに僕自身、子供の頃にした歯科の麻酔が結構痛かったなぁ、、と今でも思い出したりします。なんだかんだで不安はありますよね。

ただ!!しげなが歯科・矯正歯科では、

かなり慎重に麻酔していますので、ほとんど痛くないです。

その理由はというと、、

  1. 最初にキシロカインゲルというお薬を歯茎に塗って表面麻酔します。(麻酔の際は絶対するようにしています。)
    そして、歯茎をシビれさせてから、ゆっくり麻酔液を入れていきます。表面がシビれているので、注射針を刺してもほとんど痛くないです。
  2. 注射針って聞くと痛そう!と感じるかもですが、ここもポイントです。
    当院で使う注射針は33G(外径0.26mm)〜35G(外径0.23mm)とかなり極細なのです。(細いほど、刺入時の痛みも少なくなります。)
  3. そしてこの注射針を注射筒にセットして、歯茎に麻酔液を注入していきます。

電動麻酔電動ですので、一定のスピードで麻酔液を入れていくことができます。
そのため、より一層痛みを軽減することができます この他にも、どこに麻酔を注入すれば効きやすいか、どこの部分だと痛覚を感じにくいか等、歯医者さんの職人技みたいなものもやはりあります ですので麻酔が怖い、痛そうだなと思っている方、痛くない麻酔で安心して治療していきましょう。

歯の治療は、患者さん自身でなかなか目で見て確認できないものですし、痛い、怖いというネガティブなイメージが強いかと思います。 ただ適切な準備をして、痛み等に配慮しながら治療すれば確実に良好な結果が出てくる分野でもあるのでもあります。

苦手だなーって方も一度勇気を出して、歯科医院にいらして下さい!
小さなことから、何でもご相談下さい!!

2023.05.31

虫歯の原因について

今日は、虫歯の原因についてお話させていただきます。

歯磨きをしてないと虫歯になる、虫歯になりやすい人となりにくい人がいる、など言われていますが、そもそもどうして虫歯になるのでしょうか?

虫歯は、口の中にいる虫歯菌(細菌)が引き起こします。虫歯菌の中でも最も悪いのがミュータンス菌という菌で、生後10ヶ月ごろから3歳くらいの間に家族、特にお母さんの口から感染することが多いのです。このミュータンス菌は、食べカスや磨き残しなどによって歯の表面についた歯垢(プラーク)に棲み、糖分を栄養として酸を産生します。


虫歯はこの酸が歯の表面の成分であるエナメル質を溶かすところから始まります。

虫歯が生じやすい条件としては

  • 虫歯になりやすい歯の質
  • 歯垢を作りやすい糖分などを含む飲食物の摂取頻度が多い
  • 虫歯菌(ミュータンス菌など)の量が多い
  • 食後歯磨きするまでの時間が長い、きちんと磨けていない
  • 口の中の汚れを流してくれる唾液が少ない、唾液の酸を中和する能力が弱い

と言われているので、これらを解決することが虫歯の予防につながります!

虫歯は、専門用語でカリエス(caries)と言います。
僕たちはカリエスの英語の頭文字をとってCと表現することが多いです。

歯科検診の時に、先生がC1とかC2とか言っているのをもしかしたら聞いたことあるでしょうか?
あれはお口の中に虫歯がありますよー、ってことなんです。

さらに虫歯にも初期のものから重度のものまで状態が色々あって、それをC0~C4と段階に分けて区別しているんです。

虫歯の進行度

虫歯の進行度

CO(虫歯になりかけくらい)

そのまま置いておくと進行することもありますが、予防的に処置をすることで元に戻ったりする状態です。

C1(表面上の虫歯)

表面が茶色っぽい、ちょっと穴が空いてるかなー
特に症状がないことも多く、1回の治療で治ります。

C2(いわゆる虫歯)

穴が空いてきていて、冷たいものがしみる。
治療には麻酔が必要で、1回or2回治療かかります。

C3(虫歯+α)

虫歯が歯の中にある神経まで達してしまって、ズキズキしている状態。
神経の治療が必要で、治療が長引きます。

C4(歯の原型がなくなるくらい大きな虫歯)

C3の状態からさらに進行して根っこしか残っていない状態です。
こうなると抜歯になるケースもあります、、

もちろん虫歯にならないようにするのがベストですが、できればC1までに、最低でもC2くらいまでに治療できれば、あまり歯に負担もかけることなく治療できることができるかと思われます。

いずれにしても早期発見、早期治療が大原則です!
これって虫歯かな?、なんか歯がしみる気がする、お口の中の小さな変化でも全然大丈夫なので何でもご相談ください。

2023.05.23

『歯を守る』

こんにちは。
しげなが歯科・矯正歯科の繁永です。

今日は『歯を守る』ということをテーマにお話ししてみようと思います。
最近、テレビの番組やCMなどのメディアで口腔内のことや歯のことが取り上げられていることが多くなったと感じます。

どの場面でも『歯を守る』によく似たワードをよく耳にしますよね。

でも具体的に歯を守ることでどうなるの?

  • 虫歯にならないようにする。
  • 歯周病にならないようにする。
  • 歯科医師目線だとできるだけ歯を削らない、歯を抜かない。

どれも正解だと思います。

具体的に歯を守ることでどうなるの?

僕なりに答えは『歯を守る』というのは『生涯、ご自身の歯(親知らずを抜いたら28本)でしっかり噛めるようにする』ことです。これは当たり前のことのようで結構奥が深いんです。8020運動(80歳になった時に20本の歯を保とう)を達成するのがここ10年ちょい言われ続けていますが、そのために何が必要だろうって実際に考えると難しいですよね。

歯を守る方法

まず、必要なのは適切なブラッシング

まず必要なのは適切なブラッシングです。歯磨きは毎日されている方は多々おられるとは思いますし、中には時間を長くかけているという方もおられるかと、、、
ただなかなかきちんと磨けている方はいらっしゃられないと感じております。

人それぞれ歯並びは違いますので、各々磨き方も違います。
一度歯医者さんに行って、見てもらってみて下さい。色々とアドバイスもらえるかと思いますし、新しい発見ありますよ!!

長々と話してしまいましたが、

結局は歯を守るということは自分自身でまずセルフケアを行うということ

そして自分では取れない歯石やプラーク(歯垢)の除去を僕たちがお手伝いさせていただく感じですね。

歯を守るということは自分自身でまずセルフケアを行うということそれでもどうしても虫歯できてきたりすることもあるので、その時は治療お任せ下さい!
こうしてずっとしっかり噛めるようにするのが僕たちの役目だと自覚しております。

皆さん、一緒に歯を守っていきましょう!!

2023.05.23

初めまして!

はじめまして!

しげなが歯科・矯正歯科の院長の繁永です。

診療所でただ治療するばかりでなく、ブログでは歯の大切さや守り方について多くの人にお伝えさせていただきます!

歯医者さんに行ってるけど、

痛いし、期間も長いし、、

どんな治療をされてるかもわからない、、

歯周病?インプラント?ホワイトニング?などなど

わからないこと、いっぱいで不安ですよね。。

診療している中で、僕自身思っている以上に患者さんが悩みや疑問を多く抱えていると毎日感じます。

このブログを読んで、少しでも安心して出来たりしてもらえたら嬉しいです。

ではこれからお願いします!!

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